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建ぺい率40%・容積率80%で建つ家の広さ|坪数別の早見表と、平屋・2階建ての目安

執筆・監修:マイホーム研究所 編集人(宅建士・FP・賃貸不動産経営管理士)|2026年10月24日更新 ・ 読了目安 約6分

土地の広告で「建ぺい率40%・容積率80%」を見たら、まず知りたいのは何坪の家が建つかです。

坪数別の上限、建てたい家に必要な土地の広さ、上限より家が小さくなる制限を、順に見ていきましょう。

まず結論

  • 建ぺい率40%・容積率80%は、1階が土地の4割まで、家全体が土地の8割まで建てられる土地
  • 1階と2階を同じ広さにした2階建て(総2階)で、ちょうど上限を使い切る。3階建てにしても家全体は広くならない
  • 50坪の土地なら、1階20坪・家全体40坪まで
  • 平均的な広さ(約33坪)の家なら、総2階で土地42坪ほど、平屋なら約84坪が目安

建ぺい率40%・容積率80%は、総2階で使い切る土地

建ぺい率40%・容積率80%の土地は、1階と同じ広さの2階を重ねた総2階で、家全体の上限をちょうど使い切ります。

建ぺい率は建物を真上から見た広さ(建築面積。ふつうは1階の広さ)の上限、容積率は全部の階を足した広さ(延べ床面積)の上限です。

この組み合わせは、主に第一種・第二種低層住居専用地域(静かな住宅地を守るための用途地域)で指定されています。基本の計算は、建ぺい率60%・容積率200%の記事で解説しています。

建ぺい率40%・容積率80%で建つ家の広さ|坪数別の早見表

建てられる広さの上限は、土地の坪数に0.4(1階)と0.8(家全体)を掛ければ出せます。

早見表:土地の広さから、1階と家全体の上限を見る

土地の広さ1階の上限(平屋の上限)家全体の上限(総2階)
30坪12坪24坪
35坪14坪28坪
40坪16坪32坪
45坪18坪36坪
50坪20坪40坪
55坪22坪44坪
60坪24坪48坪

※ 建築基準法52条・53条をもとにマイホーム研究所が計算。角地緩和による上乗せも、高さなどの制限による目減りも含めていません。

表にない広さは、土地の坪数×0.4と×0.8で計算しましょう。

家の広さで見る、必要な土地の広さ

フラット35を使って土地と注文住宅を買った人の家の広さは平均約33坪で、建ぺい率40%・容積率80%なら、総2階で土地42坪ほどが目安です。

住宅金融支援機構の調査では、土地付きの注文住宅を建てた人の住宅面積(家の広さ)の平均は110.3㎡(約33.4坪)でした(2025年度フラット35利用者調査)。

表:建てたい家の広さから、必要な土地の広さを見る

建てたい家の広さ総2階で必要な土地平屋で必要な土地
25坪約32坪約63坪
30坪約38坪75坪
約33坪(平均33.4坪)約42坪約84坪
35坪約44坪約88坪
40坪50坪100坪

※ 家の広さ÷0.8(総2階)、÷0.4(平屋)でマイホーム研究所が計算。小数点以下は切り上げ。1階を2階より広くとる間取りでは、1階の広さ÷0.4のほうが大きくなり、さらに広い土地が要ります。

まず家族で何坪の家が要るかの見当をつけ、そこから必要な土地の広さを逆算しましょう。

建ぺい率40%・容積率80%でも、建てられる家が小さくなる3つの制限

低層住居専用地域には、建ぺい率・容積率のほかにも家の形を決める制限があり、計算した上限まで建てられないことがあります。静かな住宅地の日当たりや街並みを守るため、高さや建物の位置にも制限が設けられているからです。

制限1. 高さは10mか12mまで

低層住居専用地域では、建物の高さが10mか12mまでと決まっています(建築基準法55条)。どちらになるかは、地域ごとの都市計画で決まります。3階建てや高い屋根を考えるときに気をつけたい制限です。

制限2. 北側の隣の家の日当たりを守る高さの制限

北側の隣の日当たりを守るため、北側ほど建物を低くする制限があります(北側斜線・建築基準法56条)。低層住居専用地域では、北側の境界線の上で5m、そこから南へ1m離れるごとに1.25m高くできます。

2階の北側の屋根を斜めにしたり、2階を南に寄せたりする必要が出ることもあるのです。

制限3. 敷地の境界から外壁を離す制限

都市計画で決められた地域では、敷地の境界から外壁を1mか1.5m離します(外壁の後退距離・建築基準法54条)。離す分だけ1階を置ける範囲が狭まり、土地の形によっては上限まで建てられないこともあるのです。

平屋にするなら、土地は家の広さの2.5倍が要る

建ぺい率40%の土地で平屋を建てるなら、家の広さの2.5倍の土地が必要です。平屋は1階だけで家全体をまかなうため、1階の上限(土地の4割)がそのまま家の広さの上限になるからです。

屋根と柱のあるカーポートも、1階の広さ(建築面積)に数えます。平屋とカーポートを両方考えているなら、カーポートの分も残しておきましょう。

建ぺい率40%・容積率80%の土地の暮らしやすさ

建ぺい率40%・容積率80%の土地は、建物が小さい分、庭や駐車場、日当たりを取りやすい土地です。土地の少なくとも6割は建物の建たない部分として残るため、庭や駐車スペースを取りやすくなります。低層住居専用地域は、まわりにも高い建物や大きなお店が建ちにくい地域です。

一方で、同じ広さの家を建てるなら、建ぺい率の高い地域より広い土地が要り、その分の土地代もかかります。土地と建物にそれぞれいくら使うかを、土地を探す前に決めておきましょう。

その土地に希望の家が入るかを確かめる3ステップ

その土地に希望の家が入るかは、制限を調べる、上限を出す、間取りを描いてもらうの順で確かめます。高さや北側斜線まで入れると、どんな形の家になるかは図面を描かないと分からないからです。

ステップ1. 用途地域と制限を調べる

市区町村の都市計画図で、用途地域・建ぺい率・容積率・高さの上限・外壁の後退を確かめます。都市計画図は、インターネットで見られる市区町村もあります。

ステップ2. 1階と家全体の上限を出す

土地の坪数×0.4と×0.8で、1階と家全体の上限を出します。角地なら建ぺい率が10%上乗せされ、40%が50%になることがあります。条件は角地緩和の記事で確かめましょう。

ステップ3. その土地で間取りを描いてもらう

上限の中に希望の間取りが入るかは、住宅会社にその土地の条件を伝えて、間取りを描いてもらうのが確実です。

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よくある質問

建ぺい率40%・容積率80%の土地で、3階建ては建てられますか

建てられます。ただし家全体の上限は土地の8割のままで、広くはなりません。高さ10mか12mまでの制限と、北側斜線にも収めることが条件です。

カーポートや車庫は、どこに数えますか

屋根と柱のあるカーポートは、建物として1階の広さ(建築面積)に数えます。開放性が高い造りとして国が指定するものは、端から1mの部分を数えない扱いです。家の中の車庫は、家全体の広さの5分の1までなら、容積率の計算に入れずに済みます。

建ぺい率40%・容積率60%の土地とは、何が違いますか

容積率60%だと、総2階では家全体の上限を超えます。50坪の土地なら1階20坪・家全体30坪までなので、1階を20坪にすると2階は10坪までです。

まとめ|建ぺい率40%・容積率80%は、土地の坪数×0.8が家全体の上限

  • 1階は土地の4割、家全体は土地の8割まで。総2階で使い切る
  • 平均的な広さ(約33坪)の家なら、総2階で土地42坪ほど、平屋なら約84坪
  • 高さ・北側斜線・外壁の後退の制限で、上限より小さくなることがある
  • 平屋やカーポートを考えるなら、1階の広さに余裕を残す

次は、気になる土地の坪数に0.4と0.8を掛けて、建てたい家が入るかを見てみましょう。

参考・出典(すべて2026年10月24日確認)

※本記事は2026年10月24日時点の法令と調査にもとづく一般的な解説です。用途地域・高さ・外壁の後退などの制限は土地ごとに異なります。個別の土地については、市区町村の建築指導課へご確認ください。

マイホーム研究所 編集人

この記事を書いた人:マイホーム研究所 編集人

宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー/賃貸不動産経営管理士

仕事で不動産会社や工務店と日常的に関わりながら、いま自分自身も注文住宅を建てている最中です。売り手の論理ではなく、建てる人の側から発信しています。